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マクロビオティックとは (あくまで現時点の私の考え)   

私がマクロビオティックを始めて、今日でようやく1年経ちました。
まだまだ勉強不足、経験不足ではあるけれど、
現時点の私なりのマクロビオティックの考えをまとめておこうと思います。
(マクロをすでにご存知の方は復習のつもりで、
まだあまり知らない方はあくまで概要であるとの前提でお読みください)

マクロビオティックを一言で説明するのは難しいです。
食事法、健康法、長寿法、哲学、人生論、環境運動、平和運動、宇宙論・・・
そしてこのうちの一つに限られたものではなく、すべてのことを指します。

、、、でこの一年、私は何をしてきたかというと、
まだマクロビオティックの食事の第一歩を踏み出したところ、というべきでしょうか。

そしてそのマクロビオティックの食事とは、
よく玄米菜食・穀物菜食とも言われるように
玄米や全粒穀物を主食として、豆や野菜、海藻などを
陰陽のバランスを考えて食べます。

玄米には白米には失われてしまった栄養素がぎっしり詰まっています。
そこに火を加えて、さらに高まった玄米のエネルギーをいただきます。
そのエネルギーは私たちの心と体を元気にしてくれます。
病があった人はそれが改善し、元気な人はもっと精神的に成長するでしょう。

しかし白米は精白されたことで、たくさんの栄養素が失われていますから、
それを補うために、たくさんのおかずを食べる必要が出てきます。
そのため主食よりもおかずが多い、なんてことになりかねません。

玄米はそれだけでとても満足感がありますから、
実は食事は、ごはんに具だくさんの味噌汁、漬物で十分なくらい。
これって忙しい生活で食事が乱れがちな方の味方にもなりますよね。

それから、陰陽の考えがマクロビオティックでは欠かせません。
皆さんは陰陽については何となくわかると思います。
よく聞く話が、男性が陽性、女性は陰性。太陽は陽性、月は陰性などなど。
すべてのことはこの陰陽から成っています。もちろん食べ物も。
地球の中心に向かって力強く生えているごぼうやにんじん大根など根菜は陽性寄り。
地表近くにいる玉ねぎ、かぼちゃ、キャベツは中庸に近く、
空に向かって伸びるねぎや、小松菜などの葉物野菜は陰性寄り。
でも例えば大根は下に伸びる白い部分と、上に伸びる葉の部分があるように
大根一つの中に陰も陽もあります。
なので完全なる陽性・陰性はなく、どちらかというと陰性・陽性という風に見ます。
そして玄米は一番中庸に近いといいます。

ではマクロビオティックではあまりオススメしない
お肉や香辛料やお砂糖はどうでしょう。

お肉はマクロビオティックでは極陽性と考えます。
これらの食べ物は体を温めるほか、体や思考を固く収縮させます。

逆に香辛料や砂糖は極陰性と考えます。
これらの食べ物は体を冷やすほか、体も心も緩め、膨張させます。

このことを地球全体で見てみると、
寒い寒帯に住んでいる人たちは伝統的に肉類を摂っていることがわかります。
熱い熱帯に住んでいる人たちは伝統的に香辛料などを摂っていることがわかります。
自然と陰陽にあわせて生きているんですよね。

日本はというと温帯です。
伝統的に肉類も砂糖もあまり食べていません。
明治時代以前は肉食禁止令が出ていたそうですが、
明治政府が肉食を奨励したそうです。
砂糖はその昔、貴重なものとして、貴族など位の高い人たちが食べていました。
(だから彼らは体が弱かったのでしょうね)砂糖も明治以降その消費が増えました。

それに伴いどんどん増えてきた病気の数々。
病気でなくとも何となく体調の優れない人だらけの世の中ですよね。
そして戦争や争いごとも増えました。
争いごとをする人は誰でしょうか。
肉や砂糖が貴重だった時代、
お肉や砂糖を消費できたお金があり地位の高い人々です。
庶民はそれらを口にはしていませんでした。

でも今、みんな戦争に反対していても、小さな争いごとって日常茶飯事です。
誰かの言葉や態度に必要以上に腹を立てたり、怒ったり。
そんな心があるところから大きな争いごとに続いていくとは思いませんか。
自分でも信じられないくらいひどい態度をとったりひどい言葉を口にしてしまったり、
信じられないくらい落ち込んだ日の前日に、
お肉やチョコレート、辛いものを食べ過ぎませんでしたか。

マクロビオティックには「人は食べたもののようになる」という考えがあります。
お肉を食べれば無性に体を動かしたくなるし、落ち着きがなくなって
呼吸も動物のようにぜいぜいはあはあします。
(子供を産むとその子の耳がとがったり、口が大きくなったり、動物に近くなるそうです)
マクロビオティックのような野菜中心の食事にすると、
心も体も安定し、落ち着いて平和になります。
自分の心と体、周りの自然、環境、平和、宇宙について考えるようになります。

だから、マクロビオティックは単なる食事法ではなくて、
突き詰めると平和運動や宇宙にもつながるお話になるので
とーっても壮大すぎて、私のような小娘には説明し切れません。

でも最初からそんな大きなことを考えて始めたという方は少ないのでは。
私の場合は病気治し。
ある方は美容のため、子供のため、環境のためなどなど入り口はたくさんあります。

そしてはじめから玄米食べなきゃ、と意気込む必要はないと思います。
病気治しのようにある程度真剣に取り組むべき方を除いては、
奥津典子さんが著書に書いているように
「できることから少しづつ」がやりやすいと思います。

例えば、玄米には慣れていないから、分づき米にしてみようかしら、とか。
お肉の代わりに今日は魚か豆腐にしてみようかしら、とか。
お肉も砂糖も大好きで突然変えるのは難しいから、
しばらくはとにかく食べ物をよくかむことにしてみようかな、とか。

そんなことをしているだけでも、きっと何か変わると思います。
そのときに、拙い説明の私のブログでなく、もっと詳しく説明している方のブログ、
それから久司先生や、桜沢先生の著書に目を通してみてください。
大きな発見があるはずです。


韓国には「始まりが半分だ」ということわざがあります。
私がマクロビオティックに出合って、料理教室で最初の講義を受けながら
ふと、このことわざが頭をかすめていきました。
「物事は始めてしまえば、半分わかった・体得したも同然だ」という意味です。

これを読んでいる方の、
マクロビオティックはじめの一歩が大きく踏み出せますように・・・。

by shellpink42 | 2007-04-04 04:40 | macrobiotic

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