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病はありがたい (1)   

健康のありがたみって、病になってはじめてわかるものですよね。

元気なときは多少無理をしたって何のことはないのに
少しでも体調を崩すと、すごく体が重く感じたり、歩くのさえしんどかったり。

でも、それはきっと、体が苦しいよ~、
もっと休んで負担を軽くしてくれ~と
私たち自身に教えてくれる貴重な声です。

その声に耳を傾けて、しばらく休んだり、食を正したりすると、
体はその不調を治すためにエネルギーを使い始めます。
自然治癒力という言葉がありますが、みなさんも聞いたことがありますよね。

でもこの声に耳を傾けずにいると、
体の不調は静かに進行し、やがて病気へと発展していきます。

例えば、がんという病気がありますが、
これも自然治癒力の現れとして見ることができます。

マクロビオティックの観点からすると
がんの主要原因はは食べすぎとのこと。

健康な体は食事によって体に取り込まれた余剰な栄養分や毒素を
発汗や放尿、便通、日々の活動などによって
体外に排出することで処理することが可能なんですが、
過度にそれらをとり続けた場合、
冷え、発熱、せき、発疹などによって体外に排出を開始します。

そしてこの間、それらの症状を抑えようと薬などを服用したりするわけですが
それにより今度は体外に向かっていた排出作用が体内に向かいます。
この時、体の適当な部分に毒素を集め、腫瘍をこしらえたりします。
現代の多くの医学ではこの腫瘍を手術によって切除したりします。

ところが、この腫瘍というのは、体のほかの部分に毒素がまわらないように、
清浄な状態と機能を保つために存在していて、
むしろ延命させるために発生していると見ることができます。

ですから腫瘍を取ってしまうと
一箇所に集められていた毒素が体中に回ることになります。
そして、大本の食生活を改善しない限り、
体はまたどこかに腫瘍をこしらえるのです。
(これらの詳しい説明はぜひ『THE マクロビオティック』を参照ください。)

進行していく過程で、体は何らかのサインを発しているはずです。
病は体がバランスを崩していることを教えてくれる
ありがたい存在なのです。

by shellpink42 | 2007-04-28 11:51 | macrobiotic

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