SiCKO   

今日はマイケルムーア監督の映画「SiCKO」を観てきました。

今回のこの映画のテーマは、
アメリカの保険制度がいかに間違っているか。

こちらでは、うかうか入院もできないし
出産後でもほんの数日で退院とかいう話を聞いて??と思っていたんですが
この映画を観るとアメリカの医療と保険制度の悲しい現実に
頭をひねりたくなります。

この監督の映画らしく、またいろいろな人の話が出てきます。

事故で指を2本切断してしまった人が
つなげるのに薬指なら$12,000、中指なら$6,000かかるといわれて
(金額はおぼろげな記憶)結局薬指だけつなげたという男性。

救急車を呼んだけれど、保険にカバーされていないので拒否された女性。

子供が高熱で救急で病院に行ったが
入っている保険でカバーできないと言われ、
他の病院にまわされるうちに子供を亡くした女性。

入院費が支払えず、病院を追い出される女性。

9.11で救助活動をして呼吸器系疾患を患ったが
ボランティアだったため、国から何の支援も受けられないという女性。

・・・と例はたくさん。
(もちろん、お金のある人は高い保険料を払って
高い医療を受けられるという話も出てきます。)

そしてこんな人々とは裏腹に・・・

保険会社に属する医者は、カバーできない、と
拒否をたくさんするとボーナスをもらえるとか・・・、

昔、国ですべての人が安心して医療を受けられるべく保険制度を整えようと訴えていた
ヒラリークリントンが、保険会社の猛烈な反対と多額の献金で、
その政策を翻してしまったとか・・・、
(とにかく保険会社は儲けているようです。)

面白かったのは海外の事例として
イギリス、フランス、カナダが出てきます。

どこも国の保険制度が整っていて、
フリーで医療が受けられるそうです。
フランスにいるアメリカ人は
「こんなに恵まれているってアメリカにいる両親に言えないわ」と言うほど
安心して病院に行けることを喜んでいました。

と、そんな海外の事例を見て、本気で驚いたり爆笑している周りの観客たち。
(もちろんその手にはバケツサイズのポップコーンとでかいコーラ)
そんな反応を見て、私は苦笑。

映画の後半でアメリカ人の女性が
キューバで医療を受ける話が出てきますが、
(なぜにキューバかというと・・・ぜひ映画を観てください、これまた理由が面白いのです。)
あまりに安心して医療を受けられることに感動し涙する場面がありました。
彼女はそれまでいつも医療にかかるというと、お金の心配をしていたそうなのです。

アメリカではそんなに病院に行くということが大変なことなのですね。

こちらはお金がものを言う社会だなと常々思っていましたが
お金がないと安心して医療を受けられないことが当然になっている事実に
やはりびっくりしてしまうのは、私が日本人だからなんでしょうか。

病気になったとき、アメリカでは病院以外の選択肢として
代替医療を選ぶ人が多いと聞くけれど、
その理由もこんなところからきているのかしら、と思い、一人納得してしまいました。
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by shellpink42 | 2007-07-10 06:45 | life in NYC

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